キーンコーン カーンコーン


3時間目の始まりのチャイム。



3時間目は体育で

若い青山先生という先生が担当している。




「いいか―
今日は100m徒走をするぞ―」






\\え―――――ッ//



みんな、いかにも嫌そうな顔をする。





だが華奈は違った。



華奈は吹奏楽部でありながらも、



毎年、リレーの選手で
アンカーを任される程、足が速かった。








100m徒走は5人が1列に並び
スタートするというやり方だ。


「男子から先にやるぞ―
早く並べ―」







「高橋、

スゴい足速いって知ってる?」

彩香が華奈に言った。


別にどうでもいいのに…。









ふと男子の方を見ると、


スタートの位置に高橋と並木がいた。



男子に興味はない華奈だが、

足の速さには興味があった。