帰りのホームルームが終わり、



華奈は彩香の誘いを断って
一人で帰ることにした。










「明日から、並木と普通に喋れるかなぁ…………。」


そんな事を考えながら校門に向かうと

校門を出た所に


黒い車と40代くらいの男が立っていた。









それを見た華奈は
体が凍りついたように動けなくなった。





華奈を見つけた男は

ニヤリと笑い
華奈の方に近づいてきた。







恐怖で体が動かない華奈。

その右肩をポン!と誰かに叩かれた。










力を振り絞って後ろに顔を向けると、




優しく笑った並木がいた。