「付き添いなんて
別にいいのに((笑」


保健室に向かう途中、
並木が言った。



「………何があったの…?
なんか、嫌な予感がして…」






並木は驚いた様子で華奈を見た。


だが、何も喋る事なく
うつ向いてしまった。





「ねぇ
何で答えてくれないの!?」






並木は、うつ向いたままだ。






「ねぇ「うるさいな!!」



並木が声を張り上げた。











「保健室には俺一人で行くから。
もう戻っていいよ。」



そう言って並木は一人で歩いて行ってしまった。









『………なんで何も教えてくれないの…?
並木に何があったの……?」





仲がいいと思っていた並木が自分に何も話してくれないという寂しさと、
きつく言われた恐さとで、

華奈の瞳からは
いつの間にか

涙がこぼれていた…。