それから
華奈と並木は学校でも
よく喋るようになった。


「なんでしばらく学校休んでたの?」


「俺、春休みから
盲腸で入院しててさぁ。
誰も見舞いに来てくれなくて
ホームシックになってた。」


並木はいつもジョークを交えて話してくる。


最初は苦手だと思っていた明るさも
今となっては心地よいとさえ思うようになっていた。