――――あれ…?


華奈は窓から入るやわらかなオレンジ色の日差しで目を覚ました。






『私、いつの間に寝ちゃったんだろ……?』


時計を見ると針が5時10分を指していた。




「……ウソッ!?
もう授業終わってんじゃん!!」





華奈は、あ――ぁと落ち込んでベッドに座りこんだ。




ふと後ろを見ると、
並木がまだ寝ていた。







今まで気付かなかったが
意外と整った顔立ち

しっかりした筋肉








『並木って
高橋君より
全然かっこいいんじゃない…?』






今まで男の体を
まじまじと見た事がなかった華奈は、



興味を持って、
恐る恐る並木の腕を触ってみた。

『すごいかたい!!
男子ってみんなこうなのかな?』







そう思って手を離した華奈。



顔を上げると









並木と目が合った……。