「今回はどうだったのですか?」

教室に帰って来たハルに玲は、顔を覗くように話かけた。

「断って来た。あと違う呼びだしもくらってきたけど・・・。」

「ともかくこれで、高校に入ってから16回目ってことだよね。」

最初から居たかのように、いよりが割り込んできた。

何で人が苦しんでいる話題で、普通に笑えるんだ、この女・・。

「雑談は帰り道にね。いよりと私は高橋先生に用があるから、少し時間つぶしといて。」

と言って、2人は職員室に向かって行った。

時間つぶしって言っても、どうしようかぁ・・。

はるは、外の空気を吸おうと屋上の階段を上がって行った。