「いつも告白されてるからって、調子に乗ってんじゃないわよ!」

「そういうすました顔とか、一番気に食わない。」

はいでました、人の恋を妬む奴。

「それって、私を意識してるってことですよね?」

「はぁ!?」

もうこうなったら、喧嘩でもかってしまおうか・・・。

「目を逸らさずに聞いてください。私は何かあなた達に迷惑をかけましたか?

それはただの嫉妬ではありませんか。自分の欲望通りにいかないからって、
人に押し付けないで下さい。

はっきり言って迷惑のなにものにもありません、何か言う事はありますか?」

息を切らずに、全部吐き出してしまった。

はるの最後の笑顔で氷が張ったみたいに、その場は冷え切ってしまった。

そして、彼女が去った後でも、その場所の空気が戻ることはなかった。