「・・・。」

「どうかした?」

「やっぱり、嘘は吐けないみたいだ。」

「岬境くん?」

心配そうな顔をする弥月、満足気で笑う弥月、不貞腐れてリスみたいな顔になる弥月、そしてこれから見る弥月・・。

きっとこの先も君に、堕ちていくんだな。

神谷に言われた時は、恋じゃないってずっと思ってた。

だけど、最近妙に弥月の傍に数分長く居たいと欲を言っている自分がいる。

『岬境くん!』

俺は・・・、