あの時、屋上で会った爽やかな感じとはまた違って、心強い表情の彼はまるで、
騎士のようだった。
(きっと、王子役とか似合いそう・・。)
「・・・!?」
無意識にそう思った自分が、急に恥ずかしく思えてきた。
「ハル、一本通すよ。」
玲が、サイドから顔を出して合図をした。
後から言われた事だが、演技中の私の声は人一倍大きかったそうだ。
思い当たることは、ただ一つ。
きっと彼に、聞こえて欲しかったのだろう。
根拠は今でも分からないままだけれど。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…