そん中、KYな発言があがった。

「はい!坂本さん。」

「僕たちは、岬境くんを推薦しま~す。」

「岬境くんは、まとめるのが上手いので、応援団には向いていると思います。」



そうだよ、まとめる力が大切だよな・・。


「それに、盛り上げ役ならピッタリです。」



うんうん、盛り上げ役のこう・・さ・か・・・くん!?


「何勝手に決めてんだよ!」

まさか、自分のことを言われてなんて・・。全然気付かなかった。

「はい、分かりました。それでは、神也くんと宮崎くんの意見を尊重して、岬境くんで決まりで。」



いや、おいおいおい。坂本さん、決定じゃねーよ。

まだやるなんて言ってな・・

俺の言葉はちょうど良く、チャイムの音にかき消された。



「これで、HRは以上です。気をつけ、礼。ありがとうございました。」