「それに、めっちゃ似てるじゃないですか」

先輩の瞳が、少し揺らいだ。

「似てる? 私と……桐谷蘭が?」

「はい!」

「ふーん……」

先輩は、それきり何も言うことなく、部室の方へ消えてしまった。