桐谷先輩に、会える!

でも……

やっぱり、こないだみたいに気まずいかもな。

俺はそんなことをぐずぐず考えていた。

音楽室に続く階段を、一気に上る気にはなれなかった。

だから、三段上がって二段降りてを繰り返していた。

その時。