しかし、いざ部活がなくなってしまうと、俺は寂しさにとらわれた。

桐谷先輩に会いたい。

何も言ってくれなくてもいい。

目を合わせてくれなくてもいい。

ただ、あの姿を視界に入れたい。

先輩のことを考え出すと、止まらなかった。

会えない分、思いばかりが募った。