「……ねぇ翔輝君。その話聞かせてくれる?」


『え?』


てっきり泣いて責められると思っていたのに意外な答えが返ってきた



「その…彼女さんの事。写真とか、どれくらい似てるのかな〜って思ってさ」



写真か…確か家に結構あったはず


『……写真なら家にあるけど…見るか?』


携帯にもあるからそっちで見せてもいいんだけど
何となくちゃんとした写真で見て欲しいと思った



「見せてくれるの?
行きたい!」



どんだけ見たいんだよ


『じゃあ今から行くか?
もう、授業も終わるし』


なら、教室に鞄取りに行かなきゃだな



「そーだね。じゃあ鞄取りに行こっか?」



『そーだな。』


それから俺たちは、鞄を持って学校を後にした