「でも、それじゃ翔輝君に迷惑が」


遠慮何かしなくていいのに



『迷惑じゃねーし。逆に頼って欲しいっつーか
今日会ったばっかの奴じゃ信用出来ねーよな。悪ぃ』



なんで初対面の奴に、しかも女にこんな事思うなんてな



「そんな!確かに今日会ったばっかだし、翔輝君の事何も知らないけど。
でも!翔輝君が優しい人だって事ちゃんと知ってるもん。じゃなきゃ私の事なんか助けて無かったでしょ?」


真由は一気に喋って疲れたのか息が乱れていた



違う、違うんだよ真由



俺がお前を助けたのは

凛とお前がそっくりでほって置けなかったからなんだよ



だからそんな信用すんなよ



急に黙った俺を変に思ったのか



真由が顔をのぞき込んできた




「大丈夫?急に黙っちゃうんだもん」



『大丈夫だ。』




『真由、俺がお前を助けたのは、俺の彼女に似ていたからなんだよ』


この事は言わなくてもいいのだが何故か真由には嘘をつきたくなかった



「…っ」



やっぱ傷付くよな。一応信用してたみたいだし




『彼女って言っても、もう、この世にはいないんだ。』



『俺は、お前を、凛と…彼女と重ねてみてたんだ』