真由を一旦下ろし保健室に入ったが先生はいなかった
まぁ何とかなるか
真由を椅子に座らせ、湿布などを探していると
「翔輝君、後は自分でやるよ?」
怪我人のくせに遠慮しやがって
『いいから、大人しく座っとけ』
少し強く言ったらそれ以上は何も言わなかった
『なぁ』
急に話し掛けられて戸惑ったのか、
「へぁ?あ、な、何?//」
何て変な声を出していた
慌てる姿が面白くて
『ぷっククッアハハハ!!』
俺が急に笑ってびっくりしたのか
「え?なんで笑ってるの?」
何て真剣な顔して言ってくる
『だってお前、どもり過ぎだし。
思い出したら、フハ、アハハハッッ』
久しぶりこんなにに笑ったな。
「むぅ、そんなに笑わなくても」
『悪ぃ、悪ぃ。そんな、拗ねんなって』
「拗ねてないもん」
『はいはい
で、お前に聞きたい事があるんだけど』
俺の声で真剣な事だと分かると静かになった
『いつからだ?』
「え?」
『いつからイジメられてた?』
捻った所を手当てしながらずっと疑問に思っていた事を聞いてみた
「………」
言いづらいか…
『無理には聞かない
言いたくないなら言わなくていい』
『ほら、終わったぞ』
「…白夜っていう暴走族知ってる?」
『…あぁ。購買のあいつらだろ?』
それに同じクラスだしな
「その族の総長が私の幼なじみなの。
それで、一年の時は学校が別々だったからいじめられる事も無かったんだけど…」
別の学校だったのか。それよりも、あの赤髪と幼なじみだったのか
『それで?』
「でも、2年生になった時に親の都合で転校する事になって」
真由が転校してきたのか
『で、ここに来て、幼なじみとバレてイジメられたと』
「そ〜ゆう事。
…いつまで続くのかな?」
どれくらい我慢してたんだろうか
誰にも言えずに1人で我慢して
『泣いていいんだぞ?』
「え?」
『辛かったろ?1人で、誰にも言えずにずっと我慢して』
俺がそう言うと、関が切れたように泣き出した
「辛かった、だ、れにも言えな、くて
話す事も出来なくて、親しい友達も
いる訳じゃないし、赤夜にも迷惑かれら
れないし」
赤夜っていうのか、幼なじみの名前
ってそれはどーでもよくて
『…俺がいるよ。
辛くなったら、泣きたくなったら
俺がいる』
こんな事言うつもり無かったが、思わずでてきた