"ピピピピ…"

眠い目をこすりながら時計をみると…

"っ!!?!"
遅刻寸前
やばい。昨日、あんなことカズに言われたから今日はとびきりオシャレな髪型して学校に行こうと思ってたのに…

ダッシュで階段を駆け下りて、朝ごはんを無言でガツガツ食べた
昨日は夜ご飯を食べずに寝ちゃったから、異常にお腹が空いている

ご飯を食べ終え、制服に着替えるとブラシで髪の毛をとかしながら家を飛び出した

「いってらっしゃ〜い!忘れ物ない?」
ママが大きな声で叫ぶ

「大丈夫!いってきま〜す!」
ママに負けないくらい大きな声で返す

ダッシュで通学路を走り抜ける
髪をとかした意味がもうなくなってしまった