「さゆり…」


ホントは不安で押し潰されそうだけど、大樹を信じる。


「大樹が好きなのは、私だよね?」



「うん。さゆり…

ほんとにありがとう。

行ってくるから、昇降口で待ってて…?」


待っててっていってくれて、嬉しかった。


大樹は必ずここに戻ってくる。


「行ってらっしゃい。仲直り、かんばって。」


「行ってきます!」


そういうと大樹は私をぎゅてして、

「大好きだよ…」

私から離れると、可奈子が行った方に走っていった。


大樹、信じてるよ…。