二人で堤防まで戻る。



「可奈子の弁当楽しみ!」



そう。今日は私がお弁当を作ってきたのです。


作ってきたお弁当を広げて、遥輝に箸を渡す。



「どう…?」



「んっ!!うめーよこれ!」



「ほんと?ほんとにほんと?」



「まじだって。ほんとさんきゅーな。」



無邪気にニカって笑って私を覗きこむ。


ほら、またきゅんってした…。


遥輝の笑顔は本当に反則だよ。




「ん?なに?」



「んー、なんか、幸せだなーと思って。」



「ははっ、でも俺も幸せ。可奈子が隣にいてくれるから。」




「なっ。またそう言う事言う〜!」




「可奈子、顔真っ赤!!!」



「遥輝のせいだよっ!!!」