翌朝、母が竜也の家まで車で送ってくれた。
お父さんはというと、あれからお母さんに何度も説教されたので、家で反省している。
「何かあったら言いなさいよ?何か買ってあげることぐらいならできるから」
「うん、ありがとう」
お母さんにお礼を言って、竜也の家に入って行った。
「ただいまー」
「おう」
奥から竜也が出てきた。
「親からちゃんと許可もらったか?」
「うん!お父さんはまだ微妙だけどね……」
「そうか、まあ入りな」
「うん」
「あ、そうだ。
夏休み入ったら皆でキャンプに行くことにしたけど、行くか?」
「うん!行く!」
皆とキャンプなんて夢みたい!
早く行ってみたいなー。
ていうか、友達と旅行自体が初めてかもしれない。
何を持って行ったらいいのかな?
少しドキドキしてきた。