そう言いながら、お母さんが家の中から手招きして呼んだ。
なんだろ?
「お母さん、どうしたの?」
そう聞くと、少し間をあけてから
「昨日までどこですごしてたの?」
と、聞かれた。
くっ……やっぱり聞いてくるか……
「…あ、えっとねー…」
どうしよう……
竜也の家なんて言えないよ……
でも、言わないとお母さん怒るし…もう!しょうがない!
「あの日、私が家を出てってまたあの公園に逃げたの…
そこで、竜也が行くとこないなら俺の家来るかって聞かれたから、竜也の家にいた……」
「そうだったの…」
お母さんが少し間をおいてから話した。