「もう!ごめんね〜」
片手を顔の前に立てて、もうかと方の手で涼の頭を下げた。
「いいよいいよー」
「お兄ちゃんかっこいいねぇ」
そう言いながらとことこと美咲が竜也の方に行った。
「ダメだ!美咲、こっちにおいで!!!」
ソファの裏から陽が言った。
野菜を切り終えてリビングの方へ行った。
「陽?何してんの?」
「不良と有名な竜也先輩が美咲と遊んでいる!
きっと、なれさせて家に持って帰るつもりだっ!!!
俺の可愛いマイエンジェルを……!!!!!」
なんか、ときどき陽が中二病化する気がする……。
気のせいかな?
「陽兄ちゃん、うるさいよ!優しくてかっこいいいけめんなんだよ!
陽兄ちゃんがお兄ちゃんと仲良くしないなら陽兄ちゃんなんて嫌いだもん!」
「いやぁぁぁ!!!!美咲に嫌いって言われちゃったよぉ!翔ーー!!」
「知らないですよ!てゆうか、縋り付いて来ないでください!
変に勘違いされたらどうするんですか!」
「だ、だってぇ……グス……美咲が、美咲がぁぁぁぁ!!!!」
陽はだらしなく翔に抱きついた。