「バスがもうなくて……さ」
「うわ、最悪じゃん」
「でしょ?だから、どうしようかなって」
「なら、俺のバイク乗ってけば?」
「え?いいの!?」
「別にいいけど?こんなとこで1人でいるのも可哀想だしな。
つーか、帰る場所一緒だろ」
そういえば、そうだった…。
「じゃあ…お願い、します」
「お願いされます」
竜也は、少し不敵な笑みをした。
「うぅ〜バイク怖いぃー!!!てか、寒いぃー!!!」
「もう、秋だしな」
「だねーてゆうか竜也たち3年だけど、進路とかいいの?」
「俺は、親の仕事を引き継ぐ予定だからいんだよ」
「へぇ〜〜、竜也の親って何してんの?」
「東堂病院の院長をしてる……」
「そうなんだぁ……ってやばっ!!!すっご!!!」
通りでお金持ちな訳だわ……。