そう言って、私たちはパスタのお店に行った。




「じゃあ、うちは……和風のパスタにしよ!」




「うちは……ナポリタン!」





私たちは自分が選んだパスタを持って机まで行った。






「ん〜〜♡やっぱおいひぃ!」





れみがもぐもぐしながら言った。






「こっちの和風も結構いけるよ」




「まじで?ひとくち頂戴!」




「どーぞどーぞー!」






「ありがと〜」




パスタを食べ終わってデザートを食べることにした。





「ん〜♡アイスもさいこぉ!」



「だねっ!」





「うんっ」




「あ、そういえばさー」





「ん?」







「れみって私以外に女子の友達いないの?」






ふと駅前で疑問に思っていたことを聞いてみた。










カシャン……











その時、れみが持っていたスプーンが落ちた。





「れみ?大丈夫?」





いきなりどうしたんだろ……
あ!もしかして聞いちゃいけなかったのかな……?





「あ、うん!ごめんねっ」






「ううん、いいけど……ごめん、聞いちゃまずかった……?」






「ううん、大丈夫だよ…」






深呼吸をしてから話し始めた。








「あの、ね……真奈にはね、いつか話とこうと思ってたんだ」





れみは少し、震えながら話してくれた。





「私さ、中学の頃は普通に過ごしてたちゃんと女子の友達もいた……




でもね、私は女子と話してるときよりも男子と話してるときの方が落ち着いて話せるんだ……






だから、今でも男子と一緒にいる。でも、そのせいで周りの女子に“男好き”って思われるようになっちゃった……」







れみは涙を堪えて、震える声で話した。









「れみ……辛かったんだね……っ…」







私がそう言った途端、れみが堪えていた涙が溢れ出した。







その後、れみと私はここがお店の中ということを忘れてわんわん泣いた。









泣き止んで落ち着いてきた頃にメイク直しをするためにトイレに行った。










「ごめんね、なんか……迷惑かけちゃって……」