真冬の夜だった…

公園で一夜を過ごそうとしていた…


「寒いけど、ここで野宿か…」



ザッザッ…


「お前、何してんの?」

げっ…不良の竜也先輩だ。


「…」

「…家出か」


え、何でわかったんだろ!?


「…」


「お前、名前は?」

何で、今初めて話したのに名前言わなきゃいけないの??

でも、さすがにもう応えないと怒るよね…?


「…五十嵐 真奈です」

「真奈か、年は?」


いきなり呼び捨てかよ…

しかも、女子に年を聞くなんて…!!!


「蓮華学院…芸能科1年」

「お前…行くとこないんだろ?」

「うん」

「なら、俺の家来るか?」

「え…?」

私は、竜也が何を言っているのかわからず

口を開け唖然としていた。


「こんなとこにいたって凍え死ぬだけだぞ」

「…」

「はぁ…」

ため息をついた竜也はカサカサと

紙を出して何かを書き出した。