下駄箱に着くとそれぞれ自分の学年の教室に向かった。


自分の教室に向かって廊下を歩いていると、突然ダダダダダダーーーー‼︎‼︎と誰かが走ってくる音がした。


「真奈ーーー!!!」


走ってきたのは双子の兄の陽だった。


「何?陽」


そんなにも息切らしてどうしたんだろ?


「なーにが『何?陽』だ‼︎すました顔しやがって!」


それは私の真似なんだろうか…


なんかむかつく。


「別にすました顔なんてしてないけど?」


「くぅ〜〜〜!!!まあいい!昨日大変だったんだからな!母ちゃんも父ちゃんも大騒ぎ!美咲だって大泣きで『お姉ちゃんどこぉ?』ってずっとわめいてたんだぞ!冷静なのは翔だけ!あ、いや何となくソワソワしてたな……」