「じゃあ、先輩も我慢してるわけかー。かわいそ」


しらっとした様子でわけの分からないことを言う陵。


我慢?


も、もしかして。


私と一緒にいるときも、二人は他の子と遊びたいのを我慢して一緒にいてくれるだけなのかな…?


それって……。


私なんて酷いことしているの!?


今日会ったらちゃんと話さなくちゃ…。



「ごちそうさまー」


そんなことを考えているうちに、陵は朝ご飯を食べ終わってしまった。


私も急がなくちゃ。


そう思い、黙々と食べ始めた。



だけど、なんでも行動の早い陵は、私が朝ご飯を食べ終わる前に学校へ行ってしまった。



「真美も早くしなさいねー」


呆れたようにキッチンにいるお母さんにそう言われた。


「これでも私は急いでるのー」


拗ねたようにそう言うと、お母さんにケラケラと笑われ、私も一緒に笑ってしまった。


「ほら、早く!」


「ごちそうさまでしたー!」