「くー!今日は最高だー!」


田中君がいち早く着き、そう叫んだ。


「うわっ。今日すげぇな」


それに続いて大久保君も感嘆の声をあげた。


「真美も早く来いよー」

「う、うん」


だけど、連日の部活で張ってしまった筋肉のせいで、うまく上れない。


うーっ。


足がプルプルするよー。


「真美、テニス部のくせに鈍臭すぎ。今更筋肉痛になんてなるかっつーの」


そう言って大久保君が手を差し出してくれた。


「あ、ありがとう…」


そのおかげで私も登りきることができた。