「ん〜。でも、『さともり』は、ここに来てくれた人のためのオリジナルじゃなかった?」 「そんなこと言ったって、来てくれる人がいなかったら、成立しないでしょ」 「まぁな」 「それに誰にも彼にもむやみに売るんじゃなくて、ブライダルの引き出物として提案してみようと思うんです」 「ブライダル?」 「はい。前にも言いましたけど、私、以前、ウエディングプランナーやってたんです」