「ああ。じゃ、思いたったら吉日で、今日、ハンコ屋行ってみるよ。で、明日、染めてみよう」

「楽しみにしてます」

「もちろん…」

「…手伝いますよ」

「だな。じゃ、今日は解散」

佐藤はノートを閉じて、サンプルを片付けて部屋へ戻って行く。智子はテーブルを拭きはじめる。

「…トゥルリラ〜ラララララララ〜」

はっ!!また、歌ってしまったっ!しかも、またこの歌…。

「なんで、ロックが出てこないんだろ?」

首を傾げながらも、ついつい最後まで歌ってしまう。