智子が店内の方を振り返ると、カウンターにグッタリ俯せている佐藤の姿が見える。
あ〜あ。死んでる。
智子は、戻って4人のテーブルを片付け始める。佐藤は目を閉じて、ピクリとも動かない。
智子はカウンター越しの流しで下げてきた食器を洗い始める。
…とにかく、無事に終わって良かった。ははっ、佐藤さんは、お疲れのようだけど。4人とも楽しんでくれたみたいだし。商品も買ってくれたし、コーヒーも美味しかったって言ってくれたし。嬉しいなぁ。
「…トゥルリラ〜ララララララ〜〜…」
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