佐藤さんが、裏口使うなんて。ほんとに疲れてるんだろうな。 「じゃ、これ、お願いするわ」 「あ、はい。ありがとうございます」 中里ら4人はそれぞれ幾つかの商品代と、体験料金を順番に支払う。 うわ〜、レジが役に立つ日が来た〜。要さん、お釣りを入れといてくれて、ありがとうございます。 佐藤が、軽く畳んだ淡い色のスカーフを手に裏口から戻って来る。 「乾いてましたよ」