「シンイチっ」

顔を覗かせた佐藤が、小声で呼び掛ける。

「ん?はいっ!」

「今、終わって、あっち回ったから、後は宜しく」

「ラジャー」

親指を立て合うと、佐藤はドアを閉め、智子はコーヒーの温めを開始し、その間にグラスに氷水を注ぎに行く。

カチャと表のドアが開き、4人がドヤドヤと入って来る。

「お疲れ様でしたっ」

あ、なんか皆、楽しそうな顔してらっしゃる。