「何、一人で百面相してんの?」

「あ、いえ」

「ご馳走様」

佐藤は、手を合わせると立ち上がる。

「あ、なんか、私が手伝える事があったら言って下さいね」

「美味しいコーヒーを頼むよ」

「任せておいて下さい」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

佐藤は自分の部屋へ戻って行く。

よしっ。早く片付けて、コーヒーセットしよう。私にとっても初めてのお客様だもんね。