中山くんがこっちを向いて
あたしのプリントを差し出す。

お互いのプリントを交換して
あたしの顔が引きつった。



だってあたしの点数…


──────55点。


え、嘘!?

いや、低いとは思ってたけど
何この中途半端な点……


しかも課題決定だし、

この点数を中山くんに……?


恥ずかしい!///


香乃がパニックになりながら
パタッと机に伏せた。


あ、穴があったら入りたい……



「あのさ…」

「?」


その時頭上から声がして
香乃が頭を上げた。