大切な君へ

「…誰だろ？」



私の全く知らない人。



男の人のようだ。



“はじめまして！
Ｎ高校に通ってる２年生です
よかったら仲良くしてください”



名前は、池本達也というらしい。



私は何気なく



“Ａ高校の２年生です(^O^)
こちらこそよろしくね！”



と送った。




今思えば
これが出会いのきっかけ

この時、
何も返事をしていなければ


何もなかったのかもしれない

光

それから達也に連絡先を聞かれ
SNSの中ではなく
普通に連絡を取り合うようになっていた。



今思えば危ないことをしたと思う。
けれど達也に出会えてよかった。




この時に戻れたら…

何気ない会話がひたすら続く




“美優なにしてんのー？”
“今宿題してた！”
“すげーな！笑
俺勉強したことないから(^_-)”
“勉強しなさい笑”




連絡が来る度に、
胸が高鳴るようになっていた。



自分でも気づいてはいたが、
どんな人かもわからないし
感情を押し殺していた。