不憫でならなかった、どんなことか。お酒に逃げなければならない事が、辛いことだと。
少しずつではあるがご飯も食べるようになり、少しずつ笑顔が増え、42キロまで落ちた体重も増え、50キロまでなった。全ては時間により解決すると信じた、時がたつのを待とう。
3年があの忌まわしい事故から経とうとしていた、記憶が少しずつ薄れて行くでも雪男の遺影はリビングで微笑んでた。
「運命だったんだ」そう自分に言い聞かせるしかなかった。
忘れないことだ、その子がいたことをそれが一番の供養だ。
それからは子供を作る事もせず、洋介は仕事に打ち込んだ。
必死で仕事に打ち込む事で忘れようとした。