雅巳さんに抱きしめられながら、ぼんやりと夜景を眺めていた。
ようやく涙も止まり、落ち着いてくると足先が大分冷えてきた事に気が付く。
「っくしゅっ!」
不意に雅巳さんがくしゃみをした。
見上げると雅巳さんと目が合う。
「ごめん、かっこ悪い…」
照れたように苦笑いする雅巳さんに慌てて首を振る。
「いえっ!私もちょっと冷えてきたな~って思ってたとこです。」
「じゃあ、車に戻ろうか。」
そして再び見つめ合うとどちらからともなく手を繋ぎ 車へと戻って行った。
車へと戻り雅巳さんがエンジンをかける。
シートベルトをする私をジッと見つめ、
「このあと、どうしよっか?」
と尋ねてくる。
本当はもう少し一緒にいたい。
けれど時間も遅いし、私から言うのもなんだか恥ずかしい。
「えっと…」
言葉に詰まっていると、優しく頬を撫でられた。
「うちに来る?」
今までにないくらいの優しい声色にキュンとなる。
「…いいんですか?」
窺うように雅巳さんを見ると、軽く引き寄せられて甘いキスを落とされた。
「もちろん。」
吐息がかかるくらい近くで見つめられ、私はうなずき返すので精一杯だった。
近くのコンビニでお泊まりセットを買い込んで、雅巳さんのアパートへと向かった。
雅巳さんのアパートはお店のある駅からは一駅程で普段は車ではなく自転車で通勤しているのだとか。
私のアパートよりも広い2LDKの部屋は、お店と同様に綺麗に整頓されていた。
「お邪魔します…。」
恐る恐る中に入ると、雅巳さんに笑われた。
「そんなに警戒しなくてもとって食ったりしないよ?」
「いやっ、そんなつもりではなかったんですけどっ!」
慌てる私を面白そうに眺めている。
「ちょっと緊張して…」
弁解する私の手を優しく引いてソファへと座らせてくれる。
「うん…。俺も。」
優しく笑って雅巳さんはキッチンへと向かって行った。
しばらくしばらく戻って来た雅巳さんの手にはマグカップ。
いつものお茶の香りが漂ってくる。
「はい、どうぞ。いつもと一緒で代わり映えしないけど。」
マグカップを受け取り、香りを楽しむ。
ほうっと息を吐くと少し緊張が弛んだ。
隣には雅巳さんが座って、同じ様にお茶を飲んでいる。
「何だか不思議…」
「何が?」
「こうやって雅巳さんと一緒にいるのが。」
雅巳さんは笑って頭を撫でてくれた。
こんなにスキンシップの多い人だったんだ、でも甘やかしてくれてるみたいで嬉しい…。
撫でられるままにしていると、その手がすっと降りてきて耳たぶに触れた。
ゾクッとして身を縮ませると、そのまま後頭部を支えられ、唇が重なる。
一度目は軽く、そしてすぐに深いものへと変わる。
「んっ…」
思わず声が漏れると、雅巳さんが軽く唇を離す。
至近距離で目が合い、ぼぅっと雅巳さんを見つめていると、ぎゅっと抱きしめられた。
「ごめん、とって食わないって言ったけど、無理かも。」
あまりに正直な告白に、笑みがこぼれる。
恥ずかしいので、「はい。」とだけ返事をすると、そのまま優しく抱き上げられた。
そして寝室へと運ばれ、そっとベッドへと降ろすされた。
「由香…」
欲望の混ざった眼差しに、つられるように雅巳さんの首へと腕をまわす。
「雅巳さん…」
優しいキスのあと、雅巳さんの手がボタンを外しにかかる。
普段はマッサージをしてくれている手が、別の感覚を生み出して行く…。
その手に誘われるように、私は快楽の波へと引き込まれて行った。
ようやく涙も止まり、落ち着いてくると足先が大分冷えてきた事に気が付く。
「っくしゅっ!」
不意に雅巳さんがくしゃみをした。
見上げると雅巳さんと目が合う。
「ごめん、かっこ悪い…」
照れたように苦笑いする雅巳さんに慌てて首を振る。
「いえっ!私もちょっと冷えてきたな~って思ってたとこです。」
「じゃあ、車に戻ろうか。」
そして再び見つめ合うとどちらからともなく手を繋ぎ 車へと戻って行った。
車へと戻り雅巳さんがエンジンをかける。
シートベルトをする私をジッと見つめ、
「このあと、どうしよっか?」
と尋ねてくる。
本当はもう少し一緒にいたい。
けれど時間も遅いし、私から言うのもなんだか恥ずかしい。
「えっと…」
言葉に詰まっていると、優しく頬を撫でられた。
「うちに来る?」
今までにないくらいの優しい声色にキュンとなる。
「…いいんですか?」
窺うように雅巳さんを見ると、軽く引き寄せられて甘いキスを落とされた。
「もちろん。」
吐息がかかるくらい近くで見つめられ、私はうなずき返すので精一杯だった。
近くのコンビニでお泊まりセットを買い込んで、雅巳さんのアパートへと向かった。
雅巳さんのアパートはお店のある駅からは一駅程で普段は車ではなく自転車で通勤しているのだとか。
私のアパートよりも広い2LDKの部屋は、お店と同様に綺麗に整頓されていた。
「お邪魔します…。」
恐る恐る中に入ると、雅巳さんに笑われた。
「そんなに警戒しなくてもとって食ったりしないよ?」
「いやっ、そんなつもりではなかったんですけどっ!」
慌てる私を面白そうに眺めている。
「ちょっと緊張して…」
弁解する私の手を優しく引いてソファへと座らせてくれる。
「うん…。俺も。」
優しく笑って雅巳さんはキッチンへと向かって行った。
しばらくしばらく戻って来た雅巳さんの手にはマグカップ。
いつものお茶の香りが漂ってくる。
「はい、どうぞ。いつもと一緒で代わり映えしないけど。」
マグカップを受け取り、香りを楽しむ。
ほうっと息を吐くと少し緊張が弛んだ。
隣には雅巳さんが座って、同じ様にお茶を飲んでいる。
「何だか不思議…」
「何が?」
「こうやって雅巳さんと一緒にいるのが。」
雅巳さんは笑って頭を撫でてくれた。
こんなにスキンシップの多い人だったんだ、でも甘やかしてくれてるみたいで嬉しい…。
撫でられるままにしていると、その手がすっと降りてきて耳たぶに触れた。
ゾクッとして身を縮ませると、そのまま後頭部を支えられ、唇が重なる。
一度目は軽く、そしてすぐに深いものへと変わる。
「んっ…」
思わず声が漏れると、雅巳さんが軽く唇を離す。
至近距離で目が合い、ぼぅっと雅巳さんを見つめていると、ぎゅっと抱きしめられた。
「ごめん、とって食わないって言ったけど、無理かも。」
あまりに正直な告白に、笑みがこぼれる。
恥ずかしいので、「はい。」とだけ返事をすると、そのまま優しく抱き上げられた。
そして寝室へと運ばれ、そっとベッドへと降ろすされた。
「由香…」
欲望の混ざった眼差しに、つられるように雅巳さんの首へと腕をまわす。
「雅巳さん…」
優しいキスのあと、雅巳さんの手がボタンを外しにかかる。
普段はマッサージをしてくれている手が、別の感覚を生み出して行く…。
その手に誘われるように、私は快楽の波へと引き込まれて行った。