奏と笑っていると、優太が不機嫌そうな顔をしながらあたしの手を掴んだ


「花蓮、泳ぎに行くぞ」

「えっ、ちょっ優太⁉︎ 喜心!あたしのジュース持ってて!」


喜心にジュースをパスすると同時に、優太に手を引かれて海へ向かった



「…奏は追いかけないのかしら?」

「追いかけてどうすんだよ」

「あのままだと、2人くっついちゃうわよ?いいの?」

「良くねぇよ…でも、追いかけたって花蓮は気づかねえよ 今まで気づかれなかったんだから」

花蓮と優太の後ろ姿を、奏を無表情で、でも少しだけ、悲しい目をしながら見ていた