私を見て女の子は慧から降りた

「初めまして!!私、宝条環(たまき)です!!マキって呼んでね?」


「あっ、はぁ……あ、私は「凜奈…ちゃんでしょ?」


「なんで名前…」

「慧くんがいっつも凜奈ちゃんのおモフッ」

慧がマキちゃんの口を抑えた


「余計なこと言うんじゃねぇクソガキ」

マキちゃんは泣き真似をして
祐吏に抱きついて

祐吏は泣き真似するなよとか言って
じゃれている


「死んだ兄貴の子供なんだ…」


え?

「…亡く…なったの?」


「あぁ、3年前に」


マキちゃんを見て笑う顔をする慧にかける言葉がなかった