私は意を決して電話に出た



「もし…もし…」

”リン……テレビ見たか?”


「うん……」


”そうか…俺もランもお前にちゃんと話したい今すぐ帰ってきてくれるか?”

「………」

”リン?”

涙が溢れそうだったが

慧が手を握ってくれた


「……いやだ。私、しばらく帰らない…」

”リン!?”

「今は、サトにぃ達の顔を見たくない…学校はちゃんといくから心配しないで。じゃあね」

私は一方的に電話を切った


「お前、家に帰らないってどうすんの?」


「ここに住む。」


私がそういうと
慧は笑った