サトにぃが入ってきて

一斉に頭が下がった


「奏、後2センチ頭下げろ」


カンナちゃんはぷふっと笑った


「リンお前は頭をあげろ、俺に礼するほどの立場じゃない」


肩を持ち頭をあげられて
手を掴まれ歩き出した



「ちょ、サトにぃ」


「お前は座れ、背中にそんなん背追ってるやつは座って待っとくのが1番だ」


「いや、だからってサトにぃの膝の上は私遠慮する」


私は脱走して

私に用意された席に座った


15時きっかりに引退式が始まった