「誰にやられた」

車内に慧の低い声が響いた


「見てない…トイレ入ってて上から掛けられた」

「はぁ…とりあえず、倉庫着いたら風呂入っれ」

私は頷いた

倉庫に着くと裏階段から3階にあがって
自分の部屋でシャワーを浴びた

2階の幹部室に行くと
佑吏達も帰ってきていて、ココアをくれた

「大丈夫?」

「うん、もう平気」

「ほんとに誰かわかんねぇんだな?」

慧はいつもの椅子に座りながら私を見た

「わかんない。でも、複数人の笑い声が聞こえた」

「タチ悪ぃな。顔見えねぇから俺らにバレないって思ってんだろうな。」

翔真がそういうと、あぁと慧が呟いた