「あ?」

「お前のせいで泣いてるっつうの、お前さ、好きって態度に出す割に大切にする気ねぇのな」

颯が慧の手を振りほどいた


「リン、いつでも電話しろな?相談いつでものるからな?」

慧の腕の中にいる私の頭を颯が撫でた
私はゆっくり頷いた

颯が駅に向かうと慧が私を強く抱きしめた

「車、駅前に回せ」

慧が電話をすると直ぐに車が来て

私達は乗り込み倉庫に向かった
車内では無言だったが、慧の手が離れることは無かった

慧の電話が鳴ったがディスプレイを見て、切った

また、着信音が鳴り響いた
無視をしてもずっと鳴り響く着信に嫌気がさしたのか
電話を取り乱暴な物言いで電話を切った