開いた口が塞がらなかった

運ばれてきたパンケーキを少し食べたが食べる欲も無くなるほど
気落ちして頭を抱えた

それを見かねた颯が「今日は帰るか?」
と言ったので私は頷いて、パンケーキ屋さんを後にした

慧に言われた門限より1時間も早く着いたが
さっき降ろしてもらった場所で慧が待っていた

1秒でも慧に会いたくて、ちゃんと話を聞きたくて
私は颯に謝り慧の元に走った

慧も私に気づいて、早い帰りに驚いていた

私は慧を抱きしめると
涙が止まらなかった

「凜奈!!??……おい」

慧は近づいてきた颯の胸ぐらを掴んだ

「お前、コイツ大事にする気あんのか?」
胸ぐらを掴まれた颯が言った