「え?慧もあるってなんでわかるの?」

私はストローでかき混ぜていた手を止めた

「有名だしな」

「な、何が?」

恐る恐る颯に聞いた

「宝条の女遊び」

私はグラスを掴んでいた手を離した

「そ…そんなに、有名な話なの?」

「まぁな、最近は落ち着いてるみたいだけど」

「お、女遊びって言うのは、その…私が思ってる事でいいのかな?」

「どう思ってるか知らねぇが、多分合ってる」

「んー。手つないだり…ご飯食べたり…?」

颯が驚いた顔をした

「マジで言ってんのか?」

私が頷くと

「それは彼女じゃないとしねぇよ、俺が言ってる女遊びは……まぁ、キスとか裸で抱き合うとかだな」