「誰とだ?」
私の方を振り向いて聞いてきた……
「あー、えー。。。は、颯と……」
颯の名前を小さい声で言ったが
聞こえたようでため息をついていた
「……どこで、待ち合わせてる」
「駅前……」
慧が苛立っているのが分かる
「送ってく」
「え?」
「駅前まで送る。行くぞ」
駐輪場まで歩き、慧のバイクで送ってもらうことになった
駅前に着くと
いつもとは違う制服姿の颯がガードレールにもたれかかって待っていて
颯も私達に気づいたみたいだった
「ありがと、慧」
慧はバイクから降り私の手をひいて
颯の元に近づいた