「生意気かもしれないけど、鳳凰帝と天龍がやり合う事になっても凰妃を手放すことはないし、全力で慧に力を貸すよ。だから、颯とは良い距離感の関係でいさせて?」

慧はフッと笑って「あぁ」と答えた

「なぁ、凜奈」

「ん?」
私は慧の目を見た

「前にも言ったけど……俺はお前が歴代の妹だから傷つけたくねぇ訳じゃねぇからな?」

きっとココアかけられた時に佑吏に言った言葉について慧は言ってるんだと思った。

「うん……」

「他の奴らはどう思ってるか知らねぇが、俺はお前が一番大切な存在だし、手離す気はねぇ」

「う…ん?」

慧は
私が慧の言葉を理解していないのが分かったようで、下を向いて溜め息をした