「逆に、付き合ってねぇの?」
と蓮が聞いてきた

「ないないないない、絶対ないって」

「だって、お前病室で電話してる時’’颯、好きだよ’’って言ってたじゃねえか」
翔真が私の真似をしながら言っていた

私は昨日のことを振り返った


「イヤイヤ、その好きはパンケーキの話」

私は颯の電話の内容を事細かに話した

「ややこしいやり取りすんなよな」
「はぁ、コレで慧の機嫌取りしないで済むわ」
「ほんとそれ、まじで昨日機嫌悪かったもんな」

3人が慧を見たから、私も慧を見た

「うるせぇ、飯行くぞ」

慧はそう言って部屋から出ていった