颯が言っていたように

慧は家が忙しいらしく

あまり、倉庫にも顔を出さなかった


6月に入ったある日の朝



その日も慧は居なくて
私達は幹部室でダラダラと過ごしていると

一階が騒ついてるのが聞こえた

不思議に思い扉を開けると

慧にぶつかった


「あ、ごめ……ん?」


ロングヘアーで和風美人な人が立っていた

「どうも……」

私は頭を下げた

女の人はニコッと笑うが作り笑いだとすぐにわかった


「これでいいだろ、瑞穂」


と慧が女の人に言った